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筋トレ

タイトル↑の「筋トレ」ですが、実際の肉体の筋トレの話ではないです。

絵の筋トレです。

 

私は「クロッキー」は絵の筋トレだと思っています。

クロッキーと言うのは、モデルさんが様々なポーズを一定時間取ってくれるのを描いていくものです。

ポーズ時間は、最初は20分とか30分で長く、そこからだんだんとポーズ時間が短くなっていきます。

15分、10分、最後は5分ポーズとなり、アメリカにいたころは3分、1分ポーズもありました。

 

じっくりと1枚の絵を描くのではなく、ポーズごとに1枚仕上げていくので、顔ばかり描いているわけにはいきません。

全体を見て、とにかくそのモデルさんがどういうポーズを取ったのかが分かる線を見つけて描いていきます。

そして徐々にポーズ時間が短くなっていくことで、ポーズにおける重要な線はどこなのかが、より直感的に分かってきます。どこを描けば最短時間で形をとらえることが出来るか、という目が養われていくうえ、画面構成などの感覚も身についてきます。

画面から足や手がはみ出したり、もしくは余白が大きすぎたりしないよう、綺麗に画面に収まる大きさで、さらにそのモデルさんのポーズを必要最低限のラインで描いていく。しかも数分でポーズが終わるので、「うーん、どう描こうかな……」などとじっくり画面を見つめて悩む時間はありません。

アラームが鳴るごとに次々と新たなポーズが取られ、それらを写し取っていく、だからこそ描画力向上につながります。

油絵や日本画、水彩画など、どんな素材で絵を描くにしても、クロッキーは基礎的な描画力向上に有効です。

 

実は、私はデッサン力がないのでクロッキーが下手です。

美大進学を目指していた高校生時代、あまりにデッサン力がない私は「毎日100枚描け」と先生に言われ、100枚描くにはクロッキーしかないと思い、週末だけ一日に2回とか3回とか集中的にクロッキー教室に通ったことがあります。

このころは両親の庇護のもと、親のスネをかじりまくっていたので実現できました。

教育に掛かる費用(といっても絵を描くという道楽にも近いもの)に関して、親は一度も嫌な顔をしたことがなく、私は本当に恵まれていたと思います。

今でもあの当時の集中的なクロッキー教室が自分の描画力につながっているので、親には本当に感謝しかありません。

このおかげでその当時、デッサン力が飛躍的に伸びた経験があります。(それでも一般的なレベルに比べたらまだまだ下手なんですけどね。)

 

なので、絵を描くための基礎体力をつけるのがクロッキーだと思っていて、私にとって、クロッキーは絵の筋トレです。

そして、久しぶりに絵を描くときなどは、まずクロッキーで自分の描画感覚を取り戻しておきたい、とか思います。

私は抽象画専門ですが、目で見たものを正確に画面に映し出せないようでは、心で感じたことを画面に表現するのは無理だと思っています。

そして、物事を継続して続ける根性がなく、非常に飽きっぽい性格の私には、この、数分ごとにポーズが変わり一日に何枚も絵が描けるクロッキーはすごく向いていて、クロッキーは下手なクセに描くのは大好きです(*^-^*)

 

ただ、クロッキー教室はプロのヌードモデルさんが来られるので、受講料が基本、めちゃ高い。。。。

さきほど親には感謝しかない、と書いたのも、週末ごとに高校生がクロッキー教室に一日に何度も参加するというのは、めちゃくちゃ破格のことだからです。

美術系のモデルさんというのは、専門のモデルさんで、高いポーズ力と体力を持つすごい人達です。

何もない座面でもそうですが、椅子などの小物も使って、それはそれは美しいポーズを取ってくれます。

手を置く位置、顔の向き、そして長い髪をほどいて寝ポーズを取ってくれたり、軽く髪をまとめて後れ毛をだしてポーズを取ってくれたり、とにかく絵になるポーズを取ってくれます。

そして何よりすごいのは、その忍耐力、筋力です。

一見、動かないでいられるのは簡単だと思われるかもしれませんが、数分でさえもじっと動かずにいるというのは、地獄の苦しみです。

腕を軽く顔のそばに持っていくだけでも、5分そのままでいることは苦痛です。

座りポーズも、寝ポーズも、リラックスしているように見せつつじっとしているのは、ほんとぉ〜に大変で、初めてモデルをされた人などはポーズを維持できずに倒れてしまうこともあるほど、絵のモデルは過酷なお仕事です。

それをしてくださるうえ、美しいポーズをこちらが言わなくても次々にとってくれるのですから、受講料が高いのは当然のことなのです。

 

ちなみに、基本的なルールとして、モデルさんには話し掛けてはいけません。

ヌードモデルさんというお仕事は非常に神経を使うものですし、それぞれ絵を描いている人がモデルさんに持つイメージがあり、それを壊してはいけない、ということもあります。

こちらから声を掛けるのはポーズの始まる前の「お願いします」と、終わった後の「ありがとうございました」のみ。

モデルさんのほうで「寒い」「暑い」などのリクエストがある場合は講師やアシスタントスタッフが聞きます。

ポーズの合間の休憩時間も、モデルさんにむやみに近寄ってはいけません。

 

私が老人ホームでモデルさんを使う絵を教えているとき、モデルさんが見つけられなかったときは数回ですが自分もモデルをしたことがあります。

もちろん着衣ですが、最初の20分ポーズがとにかく苦痛でした。

最後のほうで5分ポーズになるにしても、最後のほうはくたくたになってるので、5分じっとしているのもギリギリ。

描いてる側は、「えっ、もう終わり!?」という感覚ですが、モデルさんにとっては永遠とも思わるほど我慢のポーズ時間なのです。

でも描く側としては、クロッキーは楽しいのです。

 

そんなこんなで、数年ぶりにすごくクロッキーが描きたくなって、クロッキー教室を探したところ、横浜の朝日カルチャーセンターでクロッキー教室が開催されていることを知り、嬉々として申し込みました。

一回2時間半で、お値段はもちろんお高いけれど、プロのヌードモデルさんがやってくださるから当たり前。

久しぶりにクロッキー帳やコンテを調達したり、昔のものを出してきて、その日をとても楽しみにしていました。

 

で、当日。

受付を済ませて教室に入ると……わぁ〜懐かしい!!!!

 

久々のアトリエ臭(笑)!!

私が来た頃にはすでに皆さん場所取りされていて、私はモデル台とほぼ平行になるような、一番隅っこの場所になりました。

でも、ぜんぜんオッケー!

教室

準備してるときもワクワクしっぱなし。

(※ちなみに、モデルさんを写真撮影することは絶対にNGなので始まる前に撮影しました。)

 

そして、いざポーズスタート!

最初が40分ポーズと気づかず、「え、いつまであるの?」と一人焦りまくって、先生に訊いたら40分とのこと。

ひえ〜長い!!40分ポーズは多分人生で初めてかも。

そんなに長くじっとしているモデルさん、すごすぎます!!

 

その後は20分ポーズ、10分ポーズ、5分ポーズとなって終了。

参加する前は、とにかく久しぶりだし、ワタクシ本当に飽きっぽい性格なので、2時間半も持つかなぁ〜と思い、疲れたら途中で帰ろうかなと思っていたのですが、気づいたら2時間半があっという間に過ぎていました。

え、本当に2時間半もあった? という感じ。

いや、モデルさんは大変なんですけどね〜!!!

やっぱり描いてる側はあっという間。

集中力を鍛えるのにも、クロッキーはとてもいいと思います。

 

参加していたのはほぼ女性で(男性一人)、みなさん私より年上のセレブなおば様たちでした(*^^)v

常連さんらしく、とても優雅で上品な雰囲気で、テニスをやっていらっしゃるかたもいるらしく(小耳にはさんだ)、多趣味で人生を楽しんでいらっしゃる感じで、その雰囲気もすごく素敵でした。

しかもみなさん上手い!!

そして私より体力がある!!

立って描いてる人がほとんどでビックリでした。(私は当然のように座って描いてましたよ、はい)

そう、本当は立って描いた方がいいんですよね。

ちゃんと立って全身を使って絵を描く方が、絶対にいい線が引けるし平衡感覚もつく。

私なんて、描いてて後半のほうで描いてる腕がちょっと痛くなりました。

イーゼルに向かって腕をあげた状態で描いてるからなんですが……いや、腕が太いから重いのか!!情けない!痩せたい!(←心の叫び)

 

裸婦後ろ向き

描いた絵↑

これはたぶん10分ポーズかな?

突っ込みどころ満載。。。_| ̄|○

寝ポーズとか、座りポーズとかも載せようかとな思ったのですが、ヌードなので良くないかな?

実物の写真とか動画ではなく絵だから問題ないのかなぁ〜? よくわからないので、一応これだけアップしてみます。

他の絵は胸が見えちゃうので、やっぱダメなのでしょうか?

でも下手だからどうということもないんですけどね(笑)

16歳のころからヌードクロッキーを描き続けている私は、一般の感覚と少しズレている可能性があります。日本では女性のヌードしか描かなかったけれど、アメリカでは男性ヌードや男女ヌード(これは経費かかってるでしょうね!)なども授業で何度も描いてましたし、ギリシャの石膏像は裸体が多いですしね〜。学生時代は大学の石膏像展示室にあるメロス(軍神)の全身像をみんなで動かして後ろ向きにさせて「メロスのお尻を描く!」と言って盛り上がってたのも懐かしい思い出です。(←痴女ですね)

 

帰宅してから、夫にその日に描いた絵を見せたら何度も「よかったね」と言ってくれました。

充実した時間を過ごしてきて、私がとても嬉しそうに見えたそうです。

夫は優しいので、どんなに下手でも失敗した絵でも「すごいね」「良くできてる」と褒めてくれます。まさに身びいきと言うヤツです(笑)

ライトはひたすら絵を舐めようとして私に怒られていました☆彡

 

改めて、描いているときはもちろんみんな絵に集中で、終われば各自片付けして勝手に帰るという自由な空気も絵の教室らしくてすごく良かったです。初めて参加の私にもとても親切にしてくださって、また参加したい!と思いました。

といっても月1回参加できたら贅沢なほうかなぁ。

でも来月はバレリーナがモデルということで、それはぜひ描いてみたい!と思って参加を申し込んでしまいました。

高いけど、今度はアクリル絵の具とか色画用紙も持っていこうかな~とか、今からめちゃくちゃ楽しみです(*´▽`*)

 

 

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